HOME > コラム一覧 > 74. BOSE LS-12について

BOSE Lifestyle 12(LS-12)は、1994年に発売され、1999年まで販売されていた
ホームシアターシステムです。
このシステムはBOSE独自の技術を活かし、コンパクトなスピーカー構成でありながら
迫力のあるサウンドを実現しており、家庭で映画館のような臨場感を楽しめることが特徴です。
システムの構成としては、5つの小型スピーカーと1つのAcoustimassサブウーファーが含まれており、
5.1チャンネルのサラウンドサウンドを提供します。
スピーカーにはダブルキューブスピーカー(Double Falcon Cube)が採用されており、
BOSEのDirect/Reflecting技術により、部屋全体に広がる自然な音響効果を生み出します。
Acoustimassモジュールは低音再生を担当し、深みのある低音を再現することで、
映画や音楽の臨場感をさらに高めます。
このシステムの中核を担うメディアセンターは、CDプレーヤー、AM/FMラジオ、
RFリモコンを備えたコンパクトなユニットで、すべての操作をこのメディアセンターを
通じて行うことができます。
リモコンはRF方式を採用しており、一般的な赤外線リモコンとは異なり、
障害物があっても信号を送ることが可能であるため、快適な操作性を実現しています。
また、シンプルなデザインのリモコンにより、直感的に操作できる点も魅力のひとつです。
BOSE Lifestyle 12の大きな特長として、設置の柔軟性が挙げられます。
スピーカーは小型でありながら高音質を実現しており、部屋のレイアウトに応じて自由に
配置できるため、どんなインテリアにも馴染みやすくなっています。
特にセンタースピーカーの配置については、画面の中央、上部または下部に配置し、
画面の前面と揃えることが推奨されています。
また、Acoustimassモジュールは、テレビから少なくとも45cm以上離して設置し、
前面の壁沿いまたはフロントスピーカーと同じ側に置くことが推奨されています。
これにより、より効果的な低音効果を得ることができます。
このシステムは当時のホームシアター市場において高い評価を受けており、
特にコンパクトながら迫力のある音響性能を持つ点が人気の理由でした。
ただし、ユーザーからの評価は分かれており、改めてオーディオの好みは分かれるものと
実感します。
総じて、BOSE Lifestyle 12は、コンパクトなデザインと高品質なサウンドを兼ね備えた
ホームシアターシステムであり、当時のBOSEの技術力を活かした製品と言えます。
現在では販売が終了していますが、中古市場では未だに需要が多く
音響機器のコレクターやBOSE製品を愛好するユーザーにとっては、今でも魅力的な製品となっています。

BOSE LS-12IIは1999年に登場したホームシアター向けのデジタルサウンドシステムで、
臨場感あふれるサラウンド音響を自宅で楽しむために設計された高性能なモデルです。
このシステムは、BOSE独自の「Acoustimass(アクースティマス)」方式を採用したサブウーファー、
5本のコンパクトなキューブ型サテライトスピーカー、CDプレーヤーやFM/AMチューナーを
内蔵したミュージックセンター、そしてシンプルで使いやすい専用リモコンで構成されています。
最大の特徴は、BOSEが独自開発した「Bose Digital」というデジタル信号処理技術を搭載している点で、
これにより入力されるすべての音声信号がデジタル処理され、
スピーカーごとに最適な音の割り振りが行われます。
この技術により、たとえ古いモノラル音源であっても包み込まれるような立体感のあるサウンドを再現でき、
映画や音楽、テレビ放送をまるで映画館のような迫力で楽しめます。
サテライトスピーカーは手のひらサイズで設置場所を選ばず、インテリア性も損なわないデザインで、
設置の自由度が高いのも魅力の一つです。
また、ベースモジュールには6チャンネルアンプが内蔵されており、サテライトスピーカーと
サブウーファーのすべての音を一括で制御できる構造になっています。
ミュージックセンターはシンプルで高級感のあるデザインが採用され、CD再生とラジオ機能を備え、
ホームシアター用途だけでなく日常的な音楽鑑賞にも便利に使えるようになっています。
さらに付属のリモコンは操作ボタンを最小限に抑え、誰でも簡単に操作できるよう工夫されており、
初めてホームシアターを導入する方にも配慮された設計です。
発売当時の価格は248,000円で、ホームシアター機器としてはミドルクラスに位置づけられるモデルでした。
2001年にはDVDプレーヤーを追加した後継機「LS-PRO」が登場し、
さらなる進化を遂げましたが、LS-12IIはシンプルで完成度の高いシステムとして
今なお評価される存在です。
BOSEのホームシアターシステムLS-12とLS-12IIの違いは、主に搭載されている音響技術と
販売時期にあります。
初期型のLS-12は1970年から1999年まで販売されていたモデルで、
アナログ処理をベースにしたシステムでした。
それに対して1999年に登場した後継機のLS-12IIは、BOSE独自のデジタル信号処理技術
「Bose Digital」を新たに採用しており、これによってすべての入力音声をデジタル変換し、
5つのキューブ型スピーカーに適切に振り分けることができるようになっています。
そのため、LS-12IIではモノラル音源やステレオ音源でも空間的な広がりを持つリアルな
サウンド体験が可能になっています。LS-12はアナログ時代のホームシアターを
代表するモデルでありながら、LS-12IIでは時代に合わせてデジタル化が図られ、
より高度な音響処理による臨場感あふれるサウンドが楽しめる仕様に進化しているのが最大の違いです。
LS-12IIは2003年まで販売され、現在はいずれも生産終了となっていますが、
デジタル処理による音の表現力の違いから、中古市場でもこの2機種には明確な評価の差が見られます。
なお、このLS-12IIは2003年頃まで販売され、現在は生産終了していますが、
中古市場では根強い人気を保っており、特に状態の良い個体や完動品は高値で取引されることもあります。
設置のしやすさ、迫力ある音響、そしてBOSEならではの洗練されたデザインを兼ね備えたLS-12IIは、
ホームシアター入門者にもオーディオファンにも満足度の高い名機と言えるでしょう。

BOSEのホームシアターにおいてサテライトスピーカーは非常に重要な役割を担っています。
これらのスピーカーは、リスナーを取り囲むように音を届けることで、
臨場感あふれるサラウンドサウンドを生み出し、映画や音楽、ゲームなどの体験を
格段に豊かなものにしてくれます。
BOSEのサテライトスピーカーは手のひらサイズのコンパクト設計で、
設置場所を選ばず部屋のインテリアにも自然になじむデザインが特徴です。
サイズは小さくてもBOSEならではの精密な音響設計によって、
高音域から中音域までクリアに再現し、ベースモジュールと連携することで力強い低音との
バランスを保ちながら立体的な音響空間を実現します。
また、近年のモデルではワイヤレス接続にも対応しており、煩わしい配線が不要なため
壁際や天井付近など自由な場所に設置できるのも大きな魅力です。
サウンドバーやベースモジュールと組み合わせて使うことで、
リビングルーム全体を包み込むような臨場感を味わえるため、
本格的なホームシアター環境を構築するうえで欠かせない存在となっています。
サテライトスピーカーは基本的に左右後方に配置することで最も効果を発揮し、
視聴者の後ろから音を届けることにより、映画館さながらの没入感を生み出します。
このようにサテライトスピーカーはホームシアターの完成度を左右する重要なパーツであり、
BOSEの高品質な音作りを支える中核的な存在だと言えるでしょう。
そして、こうしたBOSEのサテライトスピーカーは単体でも需要が高く、
中古市場でも一定の人気を保っています。
そのため、ホームシアターシステム全体が揃っていなくても、
サテライトスピーカー単品だけでも買取りが可能です。
スピーカーに目立ったダメージがなく、動作に問題がなければ買取金額がつく
ケースも多いため、使っていないBOSEのサテライトスピーカーがある場合は、
ぜひ査定に出してみることをおすすめします。
